地散言礫(チ-サン-ゲン-レキ)by kimaroki

基本 https://twitter.com/kimaroki の人ですが、長文を書きたいとき用に。

嗚呼しらこばと、しらこばと(今更)

▼エアコンが故障して1週間が経った。最初の数日こそ涼しいくらいだったが今やすっかり夏の天気、修理屋とはニアミス続きで日程のメドも立たぬ中、帰宅して温度計の「29℃」だの「32℃」を見る度に(この室温でどーやって寝るんだよ)と呆然とする日々▼そこにあったんかいと思うような場所にあった7DIGITが示すエラーコードをググると「基盤不良の可能性」とか出てきたし「ナショナル」なんだから取り替えてくれよって感じはする。ちなみに当アパートは室外機を見る限り部屋ごとにメーカーがバラバラで、他は日立東芝ダイキンシャープパナソニックといった面々。三菱が来たら面白いけどアイリスオーヤマとかハイセンスだったら(う〜ん)となりそうだ▼最近は心がどよーんとしていることが多かった。主に屋外プールでの水着撮影会が中止に追い込まれた一件のせいである。手続き面だったりジェンダー・人権絡みだったり表現の自由や芸術からの観点だったり、いろんな角度から語れてしまう話題なので、いろんな人がいろんなことを言ってるのを眺めてるうちにすっかり疲れてしまった。偶然にも中止となる直前に問題の舞台となった場所へ赴いていたことも追い打ちをかけた▼撮影会なるものに足を運ぶようになって18年も経つ(それ以前にアイドル歌手のイベントでカメコしてたこともあったが)。AV女優のイベントから「撮影会」という存在を知り、まだ岩本町にあった頃のスターキャッツ(HPの残骸はまだある)に行ったのが最初だ。初めての個撮は松戸駅前のデザイナーズマンションの一室、あのときのモデルも高校生だった。ゼロ年代半ば、JKどころかJCの水着だってフツーに雑誌のグラビアページを飾ってた時代である▼手元のバックアップを見返すと、撮影会の主催者が年を追うごとに組織(法人)化されていることが読み取れる。事務所主催(これもかなり減ったが)以外で組織として残ってるのは江戸川橋の小さなスタジオから東京イチの撮影会&スタジオ経営企業になったフレッシュ水野あおいのマネージャーだった野間さんが立ち上げたいちごはうすくらいである。ヌード撮影会の風営法届出が必要になったこともあり、怪しい雰囲気満々の零細主催者は絶滅危惧種に近い…いや、今はファンティアでAVまがいの百合動画を自ら配信する時代か▼広義の風俗業でもある「撮影会」という“グレーゾーン”を漂い続けてきた自覚はある。世間と感覚がズレてしまってるのだろうなぁとは思う。ただ、撮る者・撮られる者にとってのそれは、傍から見れば拙いものであったとしても、意外と切実な“表現”の場かもしれない…という観点を持ってもらえたら、とも思う。

  • そんなこんなでモヤモヤした気持ちを抱えながら「たまたまその日(平日)が休みだったから」という理由で行ってしまった柚乃花さんの個撮。何というか“救われた”ような気持ちになれました。事務所に掛け合ってもらって掲載許可もいただけて、ホントに感謝です。

  • まさに水着撮影会が中止になる2週間前というタイミングで行った、しらこばと水上公園での撮影会。モデルの栞里さんは「セッションで自分の周りに人がいないのはイヤだから」という理由で個撮のみ参加。こういうアングルをあーだこーだ悩みながら考えられるのが個撮のいいところな訳で。